西条は、灘、伏見と並ぶ日本三大銘醸地のひとつです。
江戸時代には西条は四日市と呼ばれた西国街道の宿場町で、多くの定期市がたっていました。人が集まり町ができるところに酒造りが生まれ、1819年には賀茂郡内に45件の酒造家が存在していました。厳しい統制のもと、酒造は近在の住民のみ、飲酒は住人及び西国街道の旅人のみに限られていました。1877年(明治10年)頃、上方酒の品質の高さに驚いた酒造家たちは、改良を重ね西条の中硬水に適した醸造法を完成させています。1907年(明治40年)の全国清酒品評会で西条酒は上位を独占。大正(1912〜1926)、昭和(1926〜1989)時代には西条は三大銘醸地の一つとして黄金時代を築きました。佐竹の精米機や酒米の品質改良を行う農事試験場、醸造支場なども西条の酒造りの反映に寄与しています。1974年(昭和49年)には東広島市が誕生、また、平成7年には、国税庁醸造研究所(現・独立法人醸造研究所)が完成し、名実ともに醸造界全般にわたる研究が行われ、東広島市・西条は日本酒の情報発信地となっています。

八つの酒造会社が特長ある酒づくりを行っています。
西条酒造協会管内には、8の酒造会社があります。中でも酒蔵通りには5社9蔵があり、1ヵ所にこれだけ多くの会社とその蔵が集まっているのは全国的にも稀です。

酒の三要素―気候、水、米。
西条では酒づくりに最適な3つの要素を備えたところです。

寒い気候 西条の酒の仕込時期の平均気温は5℃で、昼夜の温度差が酒づくりに最適といわれています。
酒造用水は、基盤花崗岩の風化層と粘土を含んだ砂礫層です。龍王山に源を発する地下伏流水は特有の西条湖成層を通過する間に、西条独特の中硬水を多量に供給しています。
東広島市近辺は広島を代表する穀倉地帯のひとつになっており、身近のなところで酒づくりに適した八反などの品質の良い米がつくられています。