ホーム 折々の想い 写真帳 協働農園日記 my roses そらもよう
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そらもよう
元気ハツラツな娘2号です。
文章を書くのが大好きなので、突然コラムなどこさえてみました。
お暇な方はお付き合いくださいませm(_ _)m
 

1    「特別じゃない」2002夏 チャンスのための絵本から
とくべつじゃない
 
その仔イヌは最後の一匹で
そんなにあいそも よくなくて
ただ、しっぽが巻ききらないほど長い
 
ぼくらはいつも一緒に遊んで、
きみはただの やんちゃな仔イヌから
ぼくの心を感じられる親友へと育っていく
 
でも、
 
お座りはできても
伏せや待てができるわけでもなく、
 
ぼくの左にぴったりついて
歩くことも知らない
 
ボールを投げても、くわえたきり
ぼくの方へは戻ってはこないし、
呼んでも
口笛を吹いても
からかうようにぼくを見ながら逃げ駆けまわる
 
散歩中は
ぼくのことなんて振りかえらず、
名前を呼んでも振りかえらず
 
すぐ よそのイヌにケンカを売るし
ひっぱってもなかなか言うこときかない
 
彼女はただの雑種のイヌだから
 
人気の小型犬ではないし
かっこいい大型犬でもない
もちろん血統書なんてついてない
 
自慢のしっぽも
体が大きくなったら普通の長さのしっぽになった
 
でも そんな普通のイヌが
ぼくは大好きで、大好きで、大好きで、
 
一緒に星を見たし
一緒に青空と芝生の匂いを嗅いだ
 
ぼくの涙の味を知っている 唯一のイヌ
 
ときに散歩をサボったり
立派な飼い主じゃなくて ごめんね
 
ぼくもきみも全然 特別じゃないけど
ぼくにとって きみは最高に特別だったから
 
忘れない…
 
きみの笑顔を抱いて ぼくはずっと歩いていける
 
H16年8月23日(月)

2    さあ行こう (2005/07/20)
 
君といて育ってきた。
元気になれるぬくもりをくれた。
大丈夫だよ、大好きだよ、頑張れるよ!
そんなフレーズを思い浮かべて少し涙が出るのは
君がずっと僕のシェルターだったから?
さみしがり屋の僕を残し、役目を終えずに逝ってしまった。
そうじゃないよね…。
逝ってしまうことが君の役目だった? 空を見上げて呟いてみる。
 
君が守り続けてくれるもの。
「苦しい」と吐き出して涙を流せる今日の僕。
越えることも逃げることもできず、君を抱きしめては悔し涙を浮かべた。
離れていてもツライ夜はいつも心で君を抱きしめる。
ホントはあの日のまま、振り向く君に微笑んでいたいのに。
一緒にいよう、ずぅっと一緒。
君の瞳がそう聞こえる。太陽の光が跳ね返る。
 
これから出会う君に伝えること。
君の命がこれからもきっと僕を生かす。
だから僕はこう微笑むね。
大好きだよ、いつでも僕が抱きしめてあげる。
一緒に笑って幸せをつむごう!
出会う日の陽射しを夢見ていてね。
 
出会った命の重さのぶんずつ賢くなろう。
そのぬくもりと優しさと真っ直ぐさを習おう。
ほら今日も新しい青空。
 
 
 

3    犬のいた丘 (2005/06/08)
 
一緒に登った丘へ行く。
ボールを追って駆け下りては
また駆け上がってきたよね。
荒く息を吐きながら、
お日様の下で笑ってくれた。
若かった君。
 
犬はもう若くないのに
自分ばかり甘えから抜け出せない。
成長と老いを共に迎えないことを嘆くのは
自分勝手なのかな。
 
あっという間に駆け下りてずっと先を歩く君に
丘の上の僕は空を見上げる。
 
 
 
 

4    桜の季節 (2005/04/02)
 
いろんな思い出に桜の花が重なるのは
それだけ特別な季節だから?
 
盲点だったことを知った。
イヌの色覚には赤系の色は見えないんだって。
だから『桜の季節』は
私たちほどのカラフルさをもって彼らには認知されない。
それよりむしろ、彼らの知る青色をもってなら、
突き抜けるような青空の散歩の方がインパクトはあるのかも。
青。
塾の日に迎えに来てくれた街灯の下で
私の紫がかった青い自転車の色が
彼女の知る色だったことが少し嬉しい。
 
そうして桜の色を彼女らが識別しないと言っておいて、
それでも一緒に歩いた花の道は
私たちが観る彩りほど鮮やかに香り咲いていたはずだから、
やっぱり、桜の季節は一緒に歩こう。
ときどき目を合わせて、鼻唄でも歌いながら、ね。
 

5    僕が君にあげたいもの (2005/03/28)
 
僕が君にあげたいもの。
それはそんな大それたものではなくて、
僕が君からもらっているものと同じ。
その温もりだったんだ。
塾帰りの君を迎えに行った夜の散歩、
跳びついたのが僕の真実。
自転車をお父さんに任せ、僕のツナをにぎって跳ねる君。
 
今 僕は跳ね回ることをやめ、
今 君は僕の知らないところで道を選ぶ。
あのときの僕らと 今の僕らの間に流れているのは
渡れない広い河ではなく、
僕らはあのときからずっと、ほぐれては絡み合う金銀の糸。
 
君が僕を一番に想ってくれる
僕はまどろみながら いつかの君の夢を見る。
僕らは最高の友達だから、
時が来ても銀の糸は切れるのではなく、金の糸に取り込まれて
太くもっとキラキラ輝くよ。
それが大好きな君に 僕があげられるもの。
 
 

6    光合成 (05/03/08)
 
太陽が出てると元気です
青空を見ると頑張らなきゃと思います
イヌがシッポ振ってると笑顔に磨きがかかります
 
笑って頑張ろ
一人じゃないさ
 
元気をくれる人といられる
そんな仕事を探します
一人で生きられない私で良かった
いつかそう思います
 
あなたと会うことで光合成します
太陽をいっぱい持った笑顔の樹に育ちましょう
 



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