ネーズの故郷を訪れた。
動物管理センター。
そこには、まだ新しい家族に出会えないイヌたちがたくさんいた。
ネーズが保護されて最初に訪れた場所。
そこに何日かいて、ネーズはエネルギー切れで病院に来た。
死にかけのボロ雑巾みたいな仔犬。
仔犬であることにも最初は誰も気付かなかった。
ネーズの故郷ではボランティアさん達が犬に愛情を注いでくれる。
多くの仔犬が捨てられて事件性もあったせいかもしれないが、
スタッフのみんながネーズのことを覚えていた。
一番小さくて、ガリガリで、弱っていた仔犬。
こんなに大きくなりました。
こんなに元気になりました。
こんなに愛らしい犬になりました。
もう餓えることも、傷つけられることもありません。
愛情いっぱいに育っています。
あたしに出会うために、ネーズは死の危険を冒してくれたんじゃないか。
そう思ってしまうほど何ものにも変えられない出会い。
動物管理センターで、そんな幸せの扉がこれからも開いていきますように
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