獣医さんになりたいと思ったのはわたしの大切な友達をいい加減な獣医師に殺されたらたまらないと思ったから。または子供は常に真実を知りたがってそれに耐えうるものなのに、意外とえらぶって情報をくれないから、もっと子供と仲の良い、なんでも伝えてくれる獣医さんが必要だと思ったから。
少し大きくなってやっぱり動物が好きだから動物を救える仕事がしたいし、人が好きだから接客業である獣医は天職なんじゃないかと思ったこともあった。
でね、夢って近づきすぎると何だか違って見えるものなのかな? 身の回りの獣医さんはあまりに慌しくて子供とか動物の飼い方とかそういう次元にいない人ばっかりだから、それを見るにつけ獣医さんってそんなに夢のような仕事??ってハテナマークが浮かぶ。そうじゃなくってもっと人が動物と暮らせて良かった!幸せだよ!って笑うのを見る仕事がしたいんだと思う。そうやって楽しいことを仕事に求めるわたしを見て「仕事=他人のため」なのにと言って苦笑する人もいる。そうなのか?
接客業の基本って自分が笑顔だから相手もいい気分になる、ってもんでしょ? 馬鹿じゃなけりゃ作り笑顔か充実して現れる笑顔かなんて分かるじゃん? だったら楽しいとか遣り甲斐があるとか自分にプラスなパワーが出ることじゃなきゃだめだよ、やっぱ。
じゃあ何がしたいんだ?ってそこを振り返って久しぶりに立ち止まってみた。獣医さんにはなりたいよ、なんだかんだ言ってもね。でももっともっとたくさんの人に何か伝えられる仕事があるならやってみたい、社会に流れを生み出すことに加担できるチャンスがここにあるから。そうして慣れないスーツに腕を通す。企業を社会を覗いてみよう!!!
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